私、ここ何年か、ずぅっと体温が低い。
35℃台で、えらく基礎代謝が低下しているなぁと思ってましたが、
コワイ話をつきつけられてしまった。
●楽天ブックスの著者インタビューで
『体温を上げると健康になる』という本の著者・齋藤真嗣先生にインタビューしたのですが
これがまさに、低体温の問題点を教えてくれる内容。
なかでも一番ショッキングだったのが、
35℃台の体温の時に、ガン細胞が一番活発に増殖するという指摘でしたね。
ヤバヤバです。
この本、サンマーク出版のものなので、
依頼がきた時、ムー……とちょっと悩んだのですが
書籍情報や、概要を調べると、私が日頃思っているような
体のさまざまな仕組みや機能が有機的に関係していることを
わかりやすく教えてくれてるようなので、
お話を聞きにいったのですが
本の内容は、インタビューでもみっちりダイジェストしてるけど、
なにせ、惜しげもなく長いので、
ざっくり要約というか、私なりのまとめをしてみようと思う。
(でも、見返したら、結局長いですね。いつものことですが)
☆これまで低体温て、それだけで病院で診察……なんてことは普通はあんまりないですよね。
私も、それだけで病院行ったりしないし。日常生活に支障がでるわけじゃないし。
でも、
齋藤先生は、ガンや脳卒中などの診察経験から
具合が悪い人はほとんど低体温だ……というデータと実感を持ってたんですね。
体温が高いんじゃなくて低い。
それで、1950年代の日本人の体温と比べたんですね。
そしたら、1950年代は、36.8~9℃だったのが、今の平均体温は36.2℃
0,5℃以上、下がっちゃった。
この原因はなにか。
先生は3つの原因をあげてます。
1つ目が、運動量の低下。
体を動かすことが減ったので、筋肉が減った。筋肉というのは熱生産器官なので、体温も下がった。
2つ目が、室温の安定。
つまり、エアコンというか空調が完備されて、環境変化がなくなった。これによって汗かいて、体温調節する必要がなくなり、体温中枢が機能しなくなった。結果、体温が下がったままになっちゃった。
3つ目が、ストレス。
ストレスの質が変化して、精神的なものが増えたことも大きいけど、
先生はもうひとつ、普通の人があまり考えない「薬のストレス」を指摘してる。
なんとなく具合悪いのを改善しようと思って薬を飲むと、
それがもっと悪化させる原因になる……というようなことで
「薬の負のスパイラル」という。
インタビューにも書いたけど、
たとえば、寝られないので不眠剤を飲んだり、
軽い鬱かなぁと思って、心療内科や精神科で軽い抗鬱薬を処方してもらうと、
100%起こってくる副作用が、大きく3つもあるという。
その1が「抗コリン作用」。
尿の出が悪くなったり、目や口が乾いたり、脈が早くなったり、
交感神経が緊張している時に起こる症状がでてくる。
その2が「抗アドレナリン作用」。
血圧が低くなって、まさに低体温症となる。
朝起きられない、目眩がする、肩こり……。
元気がない、エンジンがかからない状態になるのだそうだ。
その3が「抗ヒスタミン作用」
眠気とダルさ。
結局、やる気が出ない、だるいなーというのが改善されるどころか
続くというか、強くなってしまう。
これひとつ例にとっても、こんな具合。
世の中には、もっとたくさんの薬があるわけで、
そうすると、もっとたくさんのストレスが薬によって引き起こされてる可能性があるというわけで。
ただし、具体的な症状の改善には飲むことも重要だし、
肝心なのはバランスなんだとは思うけど、
私も子供の頃からさまざまな薬飲んできたので、思い当たることはたくさんあるわけで……
そこで、体温が高いとなにがよいかを、先生は教えてくれるわけです。
体温が一℃高くなると、免疫力は30%アップするのだそうだ。
体温が1℃低くなると、免疫細胞の活動が3割低下するんだけど、
ここで免疫というものの、最近わかった役割が重要になってくる。
免疫というと、普通は、ウイルスや細菌感染から体を守ることって思うでしょ。
もちろん、そういう働きもあるけど、
もっと重要なのは、ガン細胞の監視役だったということなのだ。
ガン細胞っていうのは、
普通の細胞とちがって、無限に増殖を繰り返すヤッカイもの。
でもそれ、普通の人も1日に5000個ぐらい、毎日できているものなのだそうだ。
それを、免疫細胞(リンパ球)が攻撃してやっつけてるんだけど、
スルーして、そのまま生き残ると、やがてガンになることが。
つまり、体温が下がると免疫細胞の活動がニブくなって
スルーしちゃう率があがってしまう結果、ガンの発症が増える。
こういう具合らしい。
5000個のうち、30%スルーされると1日1500個。
体温が一度下がると、免疫力が3割ダウン。3割ガンになる確立が高くなる、と。
これ、ショックじゃないですか??
具体的にどこかに症状がでてなくても、
調子悪いなぁ……というのは、あきらかに危険だってことなのだ。
先生に教えてもらったことはほかにもたくさんある。
男性の更年期障害が、鬱と誤診されて、
負のスパイラルにハマっていくケースが問題なのも
よくわかった。(男性の更年期は30歳からずっとホルモン分泌量が年に1%減ってくらしいです。
だけど、近年はそれが女性並みにドーンと急低下して、鬱と誤診されやすいのだとか)
男性だけでなく、女性にもでる不調が、
副腎疲労症候群という状態。
副腎という臓器は、ストレスに対して敏感。
たくさんのホルモンを分泌してるけど、そのひとつに「コルチゾール」というのがあって、
このコルチゾール、全身の細胞にエネルギーを供給するのに必要なホルモン。
ところが、副腎は、
あるレベルまでは、一生懸命ストレスに耐えて、コルチゾールを増産してガンバルんだけど
臨界点を超えるとコルチゾールが出にくくなる。
これが「副腎疲労症候群」。
ストレスの多い日々が続くと、疲れた細胞にエネルギーが供給できなくなって
いくら寝てもストレスが回復しない状況になっちゃうのだ。
朝どうしても起きられない上、軽い鬱で性欲も低下して……。
で、鬱かなぁ……なんて思って、精神科にいくと、薬の負のスパイラルに落ち込む、わけですね。
なんかこれって、
以前、ネットカフェ難民の本のインタビューで聞いた貧困の負のスパイラルのようなもので
這い上がろうとしても、あがれない状態ってことなんねぇ。
なので、
やらなければならないのは体温を1℃あげること。
先生は本で、お風呂にはいる、白湯を飲む……なんて
手頃な方法からまずはじめていいとも書いてるけど
根本的には筋肉をつけることが重要みたい。
筋肉を鍛えると、基礎代謝がアップして脂肪が減る。
基礎代謝がアップすると、体温もあがる。
体温があがると、免疫力もアップするから、ガンや感染症にもなりにくい。
そうそう、内臓脂肪のことも大事。
メタボ対策やダイエットで内臓脂肪を減らそうっていうけど、
内臓脂肪って、単なる中性脂肪の貯蔵器官と思われてきたけど
実は人体最大のホルモン生産器官だったんだそうだ。
ここで作られているホルモンは、20種類以上もあって、
総称してアディポサイトカインと呼ばれていて、いろいろな役割をになってる。
でも、またしてもショッキングなのが、
これらの中にガンや高血圧をおこす元凶が混じってるそうだ。
太ってると、成人病が……っていう仕組みは、まさにこれなのでした。
だから、ヤセルというより鍛えることが重要なんだね。
……私、ずっと低血圧だったけど、この春、生まれてはじめて高血圧になりましたよ。
頚椎狭窄症だし、乱視だし、アレルギー体質だし、中性脂肪の数値が高いし……
なんだか、この先生のお話の、転げ落ちていく人のマジな見本みたい……。
私の場合、そもそもアレルギー体質ということもあるけれど
このところの不調の大元は、寝ないこと。
寝る子は育つ……っていうけど
睡眠中には成長ホルモンがよく分泌されて、
で、この成長ホルモンが、脂肪を分解する。
ただし、少なくとも食事から4時間、胃にものがはいってない状態でないとダメ。
睡眠のリズムを整えて、
寝る前4時間の食事を控えて、
日中は筋肉を鍛える系の運動を意識的にする。
本にはもっとわかりやすく具体的な方法も書かれてたけど。
うう、いよいよ、そういう健康的な暮らしをしないとダメってことか。
寝ないでいられたらどんなにいいかと、ずっと思って生きてきたけど
ぐんぐん体の調子が悪くなってくのにはかなわないから
そろそろちゃんとしないといけないんだ、と。
論理的に穴が見つからない以上、
意識的に努力することにいたします……。
こんな具合にお話を聞いて、
それまで断片的に聞いて知っていた知識がグワーッとつながっちゃったんですね。
なんというか……
立体視できるハズなのに、なにやらわからない画面をジーッとみてたら
ダヴィンチのウィトルウィウス的人体図が浮かんできた、的な、
どうしてもはまらなかったジグソーパズルのピースがピタッとハマった瞬間、というか
そんな感じでした。