エストニアのアニメ
しまった、もっと早く書くつもりだったのに、
最終日となってしまった。
今回見たのは
エストニアのアニメーション
50年の歴史を持つ立体アニメーションスタジオ「ヌクフィルム」の
AとB
そして、
エストニアの作家たち
ヌクフィルムはBから見始めた。
くぎがぐにゃぐにゃ、まるで生きてるみたいな『ネイル』、少年がデク人形のおもちゃ兵士を生きてるように、死んだら瞳をつぶるようにしてと父親にねだるところからおかしくなっていく『ハビング・ソウル』(魂をもった兵隊は言うことを聞かない。足踏み式の父親の奇妙な機械。巻き毛とドレスの赤い兵隊)、 展示会に出品したい巨大なキャベツをめぐるドタバタ『キャベツヘッド』、コウモリとネズミとカラスの『戦争』、科学アニメみたいなのになんだかメルヘンな、少年キャラがキノコの国をめぐる『カメラマン"コップス"イン・マッシュルームランド』(博士の研究所の床が輪切り丸太風)
次いでA
エストニア独立後、数年で作られたという、行進する男にさまざまなアイコンが絡んでいくテレビゲームみたいな『ヒューマッチノイド』、画家の母親の絵画をめぐる熊三兄弟の物語で、名作絵画のパロディがでてくる『ブラザーズ・ベアハート』( ゴッホとかドガとか、ムーランルージュが風車まわして飛んで行ったり、カジミール・マレーヴィチの農婦がピチピチ動いてるのとかが妙にツボ)、赤いハートのビジュアルが鮮烈な実写+コマ撮りで加工したトーキング・ヘッズの昔みた映像みたいな『ウェイ・トゥ・ニルヴァーナ』、少女のささやかな反抗、おたまじゃくし、ブランコ、祖父『リビング・ルーム』、アンバランスでゆったり動く砂まき巨人とまくら小人のファンタジーな『夢の原理』、カタカタと紐の先の重しで歩く動物たちのお盆のような楽園で、コンパクトな創造主と悪魔と人間が絡み合う『インスティンクト』
日を改めて見たのは『エストニアの作家たち』
オトナの男女のすれちがいシネマみたいな『ウェイツェンベルグ・ストリート』、
なんか濃い、人生の味というか食事ってヤバいなとか思ってしまう『人生の味』(町の描写は佐々木マキのマンガみたい)、
干上がった海の船で人魚と暮す男の話『バミューダ』(カタツムリのカラ、井戸の水汲み、ケンタウロス)、
俳句だったり富士山だったりスモウレスラーだったり不思議な日本趣味の『モンブラン』、
チリの伝説からというのに妙にアメリカンな趣味のキツネの寓話みたいな『フォックス・ウーマン』(とんでもない造形、花をとりたい鳥、鳥を殺しその鳥で笛を作り、笛を吹こうとするえらいシュールな、HPによると原作はマプチェ・インディアンの伝説……だそうですが) 、
奈良美智かポール・デルボーか、というぐらい目力のある少女と犬の印象が強烈な『リトル・リリィ』(父親はなぜ風呂にはいらなかったのだろうか)
ショートのアートアニメをまとめて見るのは楽しい。
『ヘタリア』のエストニアのキャラの印象とはまたちょっとちがったアニメたっぷり、でした。
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